松本清張 光文社松本清張 短編全集
本巻は、追いつめられて、わが子をわが手で殺そうとする父親の、恐ろしく、哀れな姿を追求する力作「鬼畜」。 著者が“小栗虫太郎ばり”という「なぜ『星図』が開いていたか」、殺人者の側から、くずれゆく犯罪を描いた。 「反射」などの推理小説、江戸時代の侍の「家」を背景に、恐妻から逃れようとする夫のレジスタンスを描く「怖妻の棺」、同じく江戸時代に材をとった恐怖物語「甲府在番」などを収めた。
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