松本清張 光文社松本清張 短編全集

殺意―松本清張短編全集 〈4〉

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殺意―松本清張短編全集 〈4〉
【発売:2002年10月】

本書には昭和三十一年以降の作品を収めた。
このころから、「殺意」、「白い闇」など、推理小説の分野に力作がつぎつぎと生まれている。「殺意」は著者がはっきりと推理小説を書こうという意欲をもって取り組んだ最初の作品である。
ホワイトカラーの出世競争にからんで、人間心理の深層にある憎悪をテーマにしたもので、清張ミステリの基盤である“日常生活の中に生まれる犯罪”という主張を打ち出し、このあと書かれた長編推理小説「点と線」へとつながる特徴的な作品である。
「白い闇」は、十和田湖から、松島をめぐる東北の取材旅行をした結果生まれた作品だが、これもまた、実在の名勝を犯罪の背景としてめんみつに描くという流行、いわゆる“旅ものミステリ”のさきがけとなった。
「通訳」は、かなりな清張ファンにも、あまり知られていないと思う。時代を江戸中期にとって歴史小説のかたちをとっているが、じつは戦後のアメリカ占領時代を風刺した作品である。これは著者がとくに好きな短編の一つであるという。

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松本清張のプロフィール

小説家。
本名、清張 (きよはる)。1909年12月21日-1992年8月4日。福岡県企救郡板櫃村(現在の北九州市小倉北区)生まれ。
1950年、「西郷札」が『週刊朝日』の「百万人の小説」の三等に入選。
1952年、『三田文学』に「記憶」「或る『小倉日記』伝」を発表。
「或る『小倉日記』伝」は直木賞候補となったが、のちに芥川賞選考委員会に回され、第28回芥川賞を受賞している。
著者は、『点と線』『けものみち』『わるいやつら』『黒革の手帖』『かげろう絵図』『黒い画集』『歪んだ複写』『砂の器』『天保図録』等。全集、短編集、作品集も数多く出版されています。
また、1998年には北九州市立松本清張記念館が開館し、松本清張の書斎や書庫を再現しているそうです。

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