松本清張 文藝春秋
終戦工作をめぐって「生」を奪われた外交官。戦後16年、彼の娘の恋人で真相を追う記者の前に、殺人事件が…。清張推理の代表作。 芦村節子は奈良の唐招提寺を訪ねたとき、その芳名帳に大戦中の外交官だった亡き叔父・野上顕一郎の独特な筆跡を見た。名前は違っていたが、もしかしたら…。という疑いが彼女の胸に湧いてくる。野上未亡人・孝子とその娘久美子、節子の夫・亮一らは取り合わないが、久美子の恋人である新聞記者・添田彰一は、ある予感を受ける。
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