法医学と人間心理の“誤差”にからんで、真犯人を追及するとともに、男女の微妙な愛の心理を描いた表題作ほか「装飾評伝」「氷雨」「紙の牙」「発作」「真贋の森」「千利休」の全七編を収録。
「誤差」は、法医学と人間心理の“誤差”にからんで、真犯人を追及するとともに、男女の微妙な愛の心理を描いた推理小説である。 この巻にはまた、美術界に知られた贋作事件を背景に、アカデミズムに背をむけた一人の男の孤独と、壮烈な復讐計画を追った力作「真贋の森」。 一人の天才の足下に、こやしともなって埋もれたその“親友”と、よそおわれた伝記の“真実”とを発掘する「装飾評伝」などを収め、とくに著者とくいの題材と手法を駆使した作品が多い。
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